コロナ禍の自粛中に身の回りの整理をされた方も沢山いらっしゃると思います。お休みを沢山頂いた私も物置やら蔵やらをごそごそ。いつ処分しようかと迷っていた曾祖父母の代からの着物を沢山出してきました。布遊びの律子さんにお世話になってから、着物地の魅力にとりつかれてしった私にはお宝の山です。 先祖の着物を無心でほどきながら幼い頃聞いた大人たちの会話を思い出し、会ったこともない曾祖父母をとても身近に感じました。祖父母と両親は喧嘩ばかりしていて楽しい思い出は少なかったけれど、誰もが家を守る運命にあった私を案じてくれていたことは確かです。 これらの布で律子さんが『ゆずり葉』を一枚一枚心を込めて縫い上げてくれました。 筆遊びの典子さんは河井醉茗作の『ゆずり葉』を立派な文字で書いて下さいました。 花笑庵を見守る素晴らしい作品です。ご来店時に是非ご覧下さい。